ひとりごと的つぶやき

母が、私に与えてくれた全て。

 

 

 

写真は、先日訪れた、モンロヤル近くのある教会で行われた蚤の市。わたしは、純銀のピアスを、相方は茶器類を物色するのが楽しみだ。ここは、結構面白いものが出ていた。ちらっと見た……アンティークのライティングデスクもほしいなと思ったけど、今は家具を買うタイミングではないのでガマン、ガマン(笑)。

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今日は、日本の実家では父と妹一家が母の10年祭(仏教でいう十周忌)をしてくれている日だ。私は、日本に帰るタイミングをこのような儀式に合わせることがなかなかできないため、代わりに自分の住んでいるところで、母を偲ぶ時間を作ることにした。母は、九州は鹿児島県出身の人で、田舎の人らしくポテトサラダやコロッケなど、子供の好きそうなおかずをよく山盛りに作ってくれた。なので、土曜日の今日、お昼に懐かしのコロッケを作りながら、母の思い出話をしよう、と娘たちを誘っておいた。相方は残念ながら仕事が入った…まあ、彼は帰宅したら、またゆっくりコロッケをつまみに母の思い出でも話そう…

母の様に山盛りにはしなかったが、懐かしのコロッケ。肉を食べない子がいるため、エビ入りと、モックミートのひき肉入り。みんなでワイワイ言いながら作って、揚げたてを食べるのが美味しい💛

 

 

 

 

 

 

私たち姉妹が小さい頃、母はいつも家にいた。小さな家だったので、妹と私は二人で部屋をシェアしていたが、夜になると必ず母が本を読み聞かせてくれた。そのせいか私は本が大好きになり、ご飯を食べることも忘れていつも本を読んでいるような子に育った。子供の頃、勉強しろと親に叱られたことは一度もなく、母はそんなに私たちの成績を気にしてはいないようだった。叱られる時は大抵、「早く寝なさい!」だった。

私は、反抗期がなくずっと聞き分けのいい子で、大人になってやっと反抗期が来たような(笑)おくてのタイプだった。私たち姉妹は、母の影響で歌うことが大好き、家の中で毎日合唱してハモッていた。小学校低学年の頃、親友だった子がオルガン教室に通っていたが、うちにはそんな余裕はなく、私はお教室には行けなかったため、その友達が学校のオルガンを弾く時にじーっと見て、弾き方を習った。大人になってから自分の給料でピアノを習い始めた時、母は私のピアノを聞いてこういった。

母「あんたのピアノは、習ったりしていないから技術があるわけじゃないけど、心がこもってるね。ああ、もしあんたに小さい頃からピアノを習わせていたらね…」あの時の母の申し訳なさそうな、悔しそうな顔は、当時は(いや本人はそこまで習いたかったわけじゃないから気にすることないんだけどね)と思っていたが、自分が母親になって、やはり自分も子供にしてやれる限界が出てきた時に、初めて本当に母の気持ちがよく分かったように思う。実は母も無類のピアノ好きだったらしく、習ってもいないのに、ベートーベンの「月光」の第一楽章を耳で聞きながら一本一本指で音を確かめて、自分で練習していたのを覚えている。それは、もう私も大人になってからだったが、やっと余裕ができた頃に母は、念願のピアノを父からプレゼントしてもらい、自分で細々と練習していた。

母に一番感謝しているのは、中2の時、私が英語で落ちこぼれていた時のこと。宿題がやっていけないほど英語がわからなくて、学校で単語テストでひどい点数を取り、クラスで正座させられていた。(私が中学生の頃はそんな体罰が普通にあった。)近所づきあいを大切にしていた母は、お隣の奥さんとの世間話で、そこのお宅の自慢のお嬢さんが、英会話教室に通っていて英語がとっても得意だということを聞いてきた。二人の間で、話をしたらしく、ある日私にこういった。

母「ねえ、お隣のMお姉さん、英会話とっても得意なんだって。お姉さんとこに英会話習いに行ってみない?」私は当時5歳年上で、いつもさっそうと自転車を飛ばして高校に通っているMさんとお話ししてみたくて、「やる」と返事をした。そのお姉さんの英語が、学校の先生たちより衝撃的に発音もすごくてかっこよかった。初めて習いに行った日に、初心者には結構難しい”Certainly”という単語の発音を矯正してもらって、自分の口から英語っぽい音が出てきたことに、ものすごい感動し、家に帰っても”Certainly!”と、お経のように繰り返して音を楽しんでいたのを覚えている(笑)。

お姉さんのようになりたい一心で、お姉さんが聞いているという「ラジオ英会話」という講座番組を真似して毎日聞き始めた。お姉さんに習っていたのは正味1学期間くらいだったと思う。彼女の学業がその後忙しくなってしまったからだ。でも、その後はもう、自分で教科書を音読したり、更にもっと多くのラジオ講座(基礎英語、続基礎英語、ラジオ英会話、そしてわざわざ短波ラジオをお小遣いで買って、「百万人の英語」という短波放送も)早起きして全部聞いたりして、もう勉強ではなく趣味として、英語を続けていた。英語に夢中になっていた。気が付いたら学校の英語は大得意教科になってしまっていた。ほんの一学期の間に急に成績が変わってしまい、先生にカンニングを疑われたほどだった(笑)。

今、その恩恵で、仕事もずっと英語に関連したことばかりだったし、今でも英日翻訳で生活していることを考えると、あの時海外への扉を開いてくれたのは母だったなあ、としみじみ思う。

母には大人になってからの反抗期(?というか、親離れかな…しかも急に海外…笑)でずいぶん心配かけてしまったけれど、いつでも正直で誠実で、明るくて人にやさしく、感謝の気持ちを忘れない、そんな母から教わるともなく受け取ったことが、自分を形作る基礎となっていることを何かにつけて日々感じる。お父さん、お母さんの元に生まれてよかった、と思っている。本当にありがとう!

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POSTED COMMENT

  1. PEQMONTREAL より:

    ひろみちゃん、ありがとう!お父さん、お陰様で元気だよ。ひろみちゃんとこもおじさん、おばさんも海外旅行とかほんとに行動的だよね。みんなずーっと元気で暮らして欲しいね!

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