ひとりごと的つぶやき

マクロとミクロ – モントリオール近郊の紅葉を楽しむ

写真は、先週末の感謝祭休暇の時訪ねた、Mont Tremblantの国立公園の一角。カナダの国立公園はだだっ広い…

山全体が赤に染まっている姿を想像していたけれど、実際には黄色からオレンジが強く、まだ紅葉もこれから進んでいくのかなって感じだった。

モントリオールに来て初めの2年間、家族がみんな揃っていなかったこともあって…

私はモントリオールから一切出たことがなかった。頑なに家族が揃うのを待っていたわけではなく、モントリオールにいるだけで十分観光気分だったからっていうのもある。でも今は家族も4人揃い、しかも車で行けるようになったから遠出するのも心おきなく、楽しめる。子供が巣立つまで後何年、この4人の旅を続けられるのだろう…ものより思い出、今、ここでしかできないたくさんの体験を家族ぐるみでしたいと思っている。

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娘たちがまだごく幼かった頃、マレーシアのキャメロン高原という、イチゴと茶畑で有名なリゾート地に泊まりに行ったことがあった。宿泊先は、私がネットで見つけて電話予約した、こじゃれたB&B(朝食付きの民宿)…のはずだったのに、着いてみたら、
B&Bオーナー「予約、入ってませんよ。だってあなたリコンファームしなかったでしょ。」
PEQ「電話で行きますって予約したら、それはコンファームってものでしょう?」
B&B「いや、絶対に来るとリコンファームしてくれてないから、もう他のお客さん入れちゃったわよ。」
PEQ「じゃせめて、コンファームするかどうかくらい、電話でそちらから聞いてくれてもよかったんじゃないですか!!!?」
B&B「…」

押し問答していても、時間のムダになると思ったため、さっさとあきらめてそこを出た…がそれは学校の夏休みか何かのピークシーズンで、こんな時に部屋が売れ残っているなんてめったにないはず。オフピークに比べたらあり得ない高い料金でも、家族連れはこの時期に殺到する。

しかし、そのB&Bの近辺で見かけた宿泊施設っぽい貼紙に何件か当たってみたら、なぜか奇跡のように部屋がひとつ、見つかった。恐る恐るその場所を訪ねてみたら、それは何の飾りもない8畳間くらいの部屋に、安っぽいギンガムチェックの掛布団のかかった、ダブルベッドだけがどーんとおいてあり、その奥にドアが一つあって、海の家みたいに、ごく普通のトイレに簡単なシャワーがついた、粗末な部屋だった。ギリギリかろうじて”En-Suite”の最低条件を満たしていたその部屋…マレーシアは、近隣のアジアの国に比べて、ホテル料金が安めなので、普段はもう少しレベルの高い部屋に泊まれることが多いし、普通部屋も結構広い。バックパックでユースホステルの旅をしたこともあるようなわたしや相方はともかく、娘たちは家族旅行といえば、自宅よりは数段おしゃれなホテルで、ゆっくり大きな湯船につかることを楽しみにしている様な子たちなのに、どうしよう…?どうやってこの旅を楽しませてあげられるんだろう…と悲壮な気分になっていたら…

なんと、娘たちは、その何もない部屋の、ギンガムチェックのダブルベッドの上で、なんだかものすごい楽しそうにごっこ遊びを始めた。なにがそんなにあの子たちをウキウキさせていたのかわからないが、この子たちには部屋が広くないとか、部屋に何もないことが何の苦痛でもないらしいことが数分でわかって、本当にほっとした。この子たちには、想像力というスーパーパワーがあり、それを使ったらどこにいても楽しむことができる、それを目の当たりにした瞬間だった。物質的な贅沢さのレベルで幸せを判断してしまうのは、大人の専売特許らしい…

なんでこんなふるーい思い出話を今しているのか、というと先程のMont Tremblantに行った時に、そのことをまた久しぶりに思い出させてくれるできごとがあったからだ。

国立公園の入り口近く、料金所のあたりで、相方が急に
「あ、しまった!ガソリンがもうすぐなくなる!補充してくるのを忘れたよ。」
と叫んだ。都会に住んでいると、給油ができない場所があるなんてこと、すっかり頭から抜けているし、まあ、無理もない。ここに来るまでに、結構な田舎道を走ってきて、その間ガソリンスタンドは見かけなかったから、きっと街の方に戻っていかないと補充はできない。Uターンもできない状況で、結局国立公園の中に入ってしまった。

本当はもっと中に進んでいって、一番きれいに紅葉しているエリアを選んで歩きたいと思っていたが、プランBに変更、入り口からそう遠くないところで見つけたハイキング道を歩くことに決めた。帰り道でガソリンが足りなくなっては大変だしね。

さて、この公園全体がまだ紅葉の一番きれいな時期に達していなかったのか、それとももっと奥にはもっと絶景があったのかはわからないが、私たちが歩いたところは、そこまで紅葉が進んでいなかった。

 

私たちは、この小屋のあたりから出発して、比較的穏やかなハイキング道を2時間ほど進み、その道を引き返した。残念ながら、観光案内で見るような圧倒的に美しい紅葉の絶景スポットには出会えなかった。でも、「世界がすべて真っ赤に染まっているような完璧な紅葉」がなかったとしても、自分なりに好きだなって思える風景や色合い、ミクロの美しさとでもいうようなものを見つけ、それぞれが写真を撮った。中には、本当に局所的な、ごく個人的な、本当に何気ない風景も混じっている。そんな、私の写真には間違いなく、「どこがポイントなのか」を説明する「タイトル」が必要かもしれない(笑)。

「水のほとり」
「橋の落ち葉」
「万華鏡みたい」
「苔ときのこ」
「沢」の音
「みーつけた!」
「緑があるからオレンジがきれい」
「トトロに会えそうな森の入り口」
「On the Road」

往復でほんの3.5時間程度のハイキングだったが、みんなそれぞれ楽しみ、また帰りもスリル満点な感じでガソリンが切れる前にMont Tremblantの街の中心らしい大通りに戻り、まず給油した後に、最初に見つけたイタリアンレストランに入り、祈るような気持ちでパスタとプティン(笑…全然イタリアンじゃないし…しかも一皿はプティンの鴨のコンフィ添えって、どこ料理?)を注文した。観光地で、あまり選択の余地がないところでは、値段ばかり高くて美味しくないと相場が決まっていると思ったからだ。ところが、意に反してそこの料理は、量は少なめで値段はちょっと高めだったけど、とってもおいしかった。たくさん歩いてお腹がペコペコだったせいもあるけど(笑)ちなみに、そこはB&Bもやっているらしい。
La Stazione Café bistro Gîte B&B

次回は泊りの予約を入れてみようかな?リコンファームも忘れずに(笑)いやいや、カナダだったら、そんな必要ないか(笑)

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