PEQ (ケベック経験プログラム)

色んな人がいるーそれでいい。

 

 

 

 

 

写真は、先日お友達と行ったFous Dessertsのブッシュドノエル。(フランス式クリスマスケーキ)美味しかったぁ。日本人のすごいパティシエさんがいるし(実は友達の友達だったりして、結構よくお会いしている)ここはケーキが美味しいし、日本人好み。さらに、日本のお茶なども注文できてうれしい。私が頼んだのは静岡茶💛実は最初出してもらった時、薄すぎて入れなおしてもらったけど、嫌がらずすぐに対応してくれて好感度高かった。

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前回、文学オタッキー全開の記事を書いてしまい、興味のない人をドン引きさせたに違いないが、文学好きの人というのは少数派でもどこにでもいるものだ。例えば、スカイプでフランス語レッスンを受けているサイトでも、ラテンアメリカの国在住で、文学を専攻しているハーフフランス人の修士学生と知り合い、彼に時々レッスンしてもらっているが、フランス語がアレ(どれなんだ…はは)な割に、文学の話でめちゃめちゃ盛り上がる。しかも、彼の日本文学の知識がすごくてびっくりだ。三島とか、夏目漱石とかの好きな作品について、できるだけ簡単な言葉で語ってくれるのがうれしい。小説じゃないけど、「菊と刀」まで読んでいた。私もちゃんと読んだことはないのに…人間、好きな内容の話なら無理やりでも語ってしまうもので、彼と話す時間はほんっとに楽しい。

一方で、今ゲーム業界で仕事しているが、私は実はこの仕事を始めるまでゲームのことはよく知らなかった。が、周りを見渡せば、ゲーム好きな若者ばかり。Geekyで熱い会話が目の前でも、チャットラインでも同時展開しているのがさすがゲーム系会社な感じだ。ゲームの話で熱くなっている彼らを見ると、ふーんという気にしかならないが、彼らにとってのゲーム=私にとっての文学だと思うとなんか、変に納得できる。人はそれぞれ、オタクっぽくなる分野を持っている、みんな違うものが好きで、それでいいじゃんって思う。

話は変わるが実は昨日、フェイスブックの友人の記事のリンクから全然関係ない記事が出てきて、つい気になって読んでしまったのだが、「月給9万円」タイのコールセンターで働く30代日本人女性の憂鬱という記事。タイと言えばマレーシアの隣国であり、私も何度か訪ねたことがある。マレーシアにもコールセンターという職種はあったし、現地採用の一般事務職と比べたらまあまあなお給料を出しているイメージだったので、(なぜそんなにネガティブっぽい記事になってるのだろう?)という素朴な疑問で記事を読み始めた。すると、タイのコールセンターでは、日本語だけできれば就職できて、お給料は一般の現地採用職よりも安いので、日本の2チャンネルなどで「日本で成功できなかった人の逃げ場」とみなされて、負け犬扱いを受けて酷評されているという内容の記事だった。筆者は5年の歳月をかけてコールセンターで働く人たちを取材したというが、私が読んだその記事からはほぼネガティブな話しか出てこず、大変極端な悲惨な状況の例を挙げていることもあって、ものすごいネガティブなイメージ、気の毒な人々というイメージを抱かざるを得ないように書かれている。

でも、これ多分100パーセントの事実と違うと思う。
世の中には、お金で買えない幸せが、意外にたくさんある。もし私が日本で閉塞感を感じていて、どこかに脱出したいと思ったら、それは「日本に適応できない負け犬」なのだろうか?日本の会社で出世できなかったら、「敗者」なのだろうか?違うと思う。日本が合う人もいれば、合わない人もいる。お金がたくさんもらえることに幸せを感じる人もいれば、定時で何の気兼ねもなく家に帰って、旅行に行きたい時に気楽に休みを取れて、誰にも邪魔されない場所で好きな文学を読んだり(笑)、好きなゲームをしたりできればそれで幸せを感じる人だって世の中にはいっぱいいる。その素敵な生活が日本で確保できない時に、海外に出るという手段を見つけることができたら、試してみたっていいじゃないと思う。むしろ、勇気あると思う。

もちろん、給料は多い方が助かるに違いないし、自分のスキルが高ければそれを武器に海外で日本以上の好待遇の仕事に就ける人だっているのかもしれない。そうやって努力してがんばって上に行きたい人は行けばいいし、自分の手の届く幸せで十分な人は、それでいいじゃないの?なぜ、他人の人生を自分の物差しでランク付けするのだろうか?

色々考えたら夜中に目が冴えてきてしまい、なぜこの人はこんな記事を書くのに5年も取材を費やしたのだろう?となんだか気持ちがムラムラメラメラとしてしまった。久しぶりに怒れてきた。

で朝になり…(笑)

「タイ」「コールセンター」でググってみる(笑…文学以外にもオタクポイント、いっぱいありそうだよね、私)
すると、世の中には現実にタイに住んでいて、なおかつこのコールセンターをそこまで否定的に見ない人もいることがわかる。そりゃそうだよね、と一人で納得する。

で、元の記事に戻ってもう一度よく読むと、筆者はこの記事のために5年取材したのではなく、実は関連の著書を出版したのだ。この記事は著書から抜粋し加筆修正したものらしい。大体この記事には、その人たちが自分の今の生活のことをどう感じているのかが書いてない。きっと本には書いてあるのだろうと思うし、幸せな例も不幸な例も載せているのだろうと信じたい。

それで、今度は筆者に取材した人の記事を見つけた。こちらのブログ記事はもっと公平な立場で書かれていて、最初からこっちを見つけられていたら、多分この本にも好意を持ったかもな、と思った。

その記事がこれ。『だから、居場所が欲しかった。 バンコク、コールセンターで働く日本人』。著者の水谷竹秀さんが伝えたかったこととは?

結局、この本は日本で居場所を見つけられない人が増えている、というテーマなのだ。なんて悲しいことだろうね、自国に居場所がないって感じる人が増えているって… なのに、訪ねた外国人観光客がまたリピートしたくなる素晴らしい国でもある。このギャップのすごさ。Oui, c’est ”Cool japon!”

私は、もう四半世紀ほど前に飛び出して来てしまった人間だ。だから最近の日本の住みやすさ、住みにくさについてどうこう言うためには、今の日本を知らなすぎる。でも、他の国を経験してしまうと、日本の息苦しさをはっきり意識してしまうのは確かだと思う。

日本というシステムに、基本をきっちり鍛えてもらったおかげで、他の国に行っても何とか仕事をこなすことができる。私たちにとっては当たり前である、約束の時間にきちっと来るとか、そういう最低限のルールが守れることを高評価してくれる国が多く、そういう意味で日本で育ったアドバンテージを感じることは結構多い。だから私はいつも日本に対して(きっちり育ててくれてありがとう)という感謝の気持ちを持っている。そして、たまに帰る日本の気持ちよさ、丁寧さ、便利さを楽しむ。でも、私も結局、自分の基盤は日本の外に持っている。

この本が売れることによって、タイのコールセンターの人達が肩身狭い思いをするのではなく、日本を住みやすくするにはどうすればいいのかを話すきっかけになることを、-20℃のモントリオールで祈っている。

 

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