PEQ (ケベック経験プログラム)

異邦人、にもほどがある。(Lost in Translation)

 

 

 

 

 

 

 

 

写真は、先日買ったTabooというカードゲームのカードと、砂時計。さすがケベックバージョンは、フランス語と英語の2か国語で遊べるようになっている。このゲームは、2チームに分かれて、カードを持っている人がそのカードの単語の説明をして、チームの人がそれを当てるんだけど、説明の時に使ってはいけないTaboo (禁句)がカードに5個書かれている。例えば、写真のカード、Trésor/Treasure (宝)を説明するヒントに、「埋められた」「島」「金」「チェスト」(=宝箱)「海賊」という言葉がタブー(禁句)となっている。結構難しく、口がすべってしまうことが多い。ホリデーも近いし、パーティなどで楽しく遊ぶためのアイテムにはピッタリ。

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フランス語のアクティビティの一つとして、以前も紹介したが、LingQというアプリを使って、フランス語の文章を読んでいる。色々なテキストが選べるし、自分で読みたいテキストを「輸入」して読むこともできる。前には「星の王子さま」もこれを使って読んでいた。単語を即座に辞書引きできることと、覚えた単語はハイライトの色が次第に薄くなって、最後にはハイライトなしになるゲーム感覚が、単純に楽しくて、ボキャブラリー増やしにはもってこいのアプリだ。月10USドルかかるのがネックだが、私は元を取れていると思う。

そして、前にそのアプリで何度も挑戦しては挫折していたのが、”L’étranger”、カミュの「異邦人」だ。

子供の頃から日本の図書館や本屋で何度もこのタイトルを見かけてはいつか読もうと思いながら読まずじまいに来た名作だ。
冒頭の文章は、シンプルで、ものすごいゆすぶられる内容だ。

 

Aujoud’hui, Maman est morte.

今日、ママンが死んだ。

ね、すごい名作の予感がする一行でしょ。(笑)

ここは間違いなく雰囲気をつかめるので、なんだか意外と簡単に読めそうな気がするのだが、どうしても第一章の数ページの後から次に進めない。なぜって、話がすごくつまらない気がするから。(笑)

その後何カ月も空いてしまい、どこまで読んだのかわからなくなったし、つまらないと思った個所に戻りたくもないので、何となく第3章をチラ見していた。そこである個所を読んで、???って思い、なんかまたつまらなくなってこの本ほんとに名作か?と疑い始めた。そして、確認の意味で頼みのグーグルで、日本語の関連記事を検索してみた。そして、なぜつまらないのか、納得できた。

私のフランス語が、お粗末すぎて、味わえてなかったんだねー(笑)

例の第3章で私が読んで疑問に思っていた個所が、たまたまその解説文に例文として載せられていた。まあ、どんな感じだったのか、順を追って説明したら読んでる方も分かってもらえると思う。わからなかった単語の後ろに、辞書で調べたその意味をかっこ書き、更に私が読みながら理解したままの日本語訳でお送りする。

Le bureau donne sur la mer (overlooks the sea なんとなくdonnerがそんな意味をするような気もしてたが当たり。海を見下ろす場所にあり、かな) et nous avons perdu un moment à regarder les cargos dans le port brûlant (burning hot ) de soleil.
→事務所は海を見下ろす場所にあり、僕らは太陽が焼けつくように熱い港で、カーゴを見る一瞬を失った???

A ce moment, un camion est arrivé dans un fracas (crash, thunder, clatterってどれ?Crashにしとこ) de chaînes et d’explosions.
→その時、トラックが爆発(?)の連鎖の中、到着した???

Emmanuel m’a demandé «si on y allait» et je me suis mis(I started) à courir.
→エマニュエルが「もし僕らがあそこへ行ったら?」と言い、僕は走り出した???

Le camion nous a dépassés (overwhelmed, out of your depth???なんか越えた,
なんかすごすぎたらしいが何だろう?笑)et nous nous sommes lancés à sa poursuite (chase、競走したんだよね?)
→(苦しいが、笑)トラックは、僕らを越えて行き、僕らは競争を始めた???.

J’étais noyé (drawned 溺れた!、なんで?)dans le bruit et la poussière (dust、埃)
→僕は喧騒と埃に溺れた。(やっと文学らしいよね、笑)

Je ne voyais  plus rien et ne sentais que cet élan (impulse, desire, urge、)désordonné de la course, au milieu des treuils (winch、ウィンチだよね。)et des machines, des mâts qui dansaient sur l’horizon et des coques (shells) que nous longions (skirted, were skirting、)
→僕は、ウィンチと機械と水平線の上で踊るマットと僕らを囲む貝殻以外もう何も見えず、このコースのめちゃくちゃな欲望以外感じられなかった。???

J’ai pris appui (support) le premier et j’ai sauté au vol (flying). Puis j’ai aidé Emmanuel à s’asseoir.
→僕は最初に支えをつかんでジャンプして飛んだ。それから、エマニュエルを手伝い、座らせた。

Nous étions hors de souffle, (out of breath、息を切らした) le camion sautait sur les pavés (pavement舗道) inégaux (unequal, uneven でこぼこの) du quai, au milieu de la poussière et du soleil.
→埃と太陽の間で僕らは息を切らし、トラックは埠頭のでこぼこの舗道に出た。

Emmanuel riait à perdre haleine.(息)
→エマニュエルは息がなくなるほど笑った。

もう本当に何が起きているのかさっぱりわからない…

これを、プロの翻訳家が訳したものがこれだ。

事務所は海に面しており、僕らは、太陽に燃え上がる港の中の貨物船を眺めて一瞬ぼんやりした。この時一台のトラックが鎖の音と爆音けたたましくやってきた。エマニュエルが「やるか?」ときいた。僕は走り出した。トラックは僕らを追い越し、僕らはそれを追って突進した。僕は騒音と埃につつまれた。もはや何一つ見えず、ウインチや機械、水平線に踊る帆柱や僕らが沿って走った船体のさなかに、あの猛烈な疾走の衝動しか感じなかった。まず僕がつかまり、荷台に飛び上がった。それから、エマニュエルが腰掛けるのを手伝った。僕らは息を切らしていた。トラックは塵と太陽とに包まれ、波止場の不揃いな敷石の上で跳ね上がった。エマニュエルは息がとまるほど笑った。

これを読んで、本当に頭の中で「ガツーン」という音がしたくらい、衝撃を受けた。
なんと、めちゃめちゃ好みな感じの文章。なんという躍動感、なんという力強さだろう。
日本語で読むって、なんてすごいわかりやすいんだろう(笑)

今までおぼろげにしか感じられなかったこの文章のスタイルが頭の中にくっきりと浮かんできた。
私は、こんなすごい小説を、カタコトのフランス語で味わったつもりになっていた。
今まで読んでいたフランス語の文章、フランス語の映画さえも、ひょっとしたらまるで良さを理解していなかったんじゃないかと思えてきた。

ちなみに、よく仏英訳でお世話になっているグーグル翻訳だとどうなるだろう?

事務所は海を見渡し、日光浴の港で貨物船を見ているうちに逃げました。その瞬間、トラックはチェーンや爆発の墜落で到着しました。エマニュエルは私に「もし私がそこに行ったら私に尋ねました」と尋ねました。トラックが私たちを通り過ぎ、私たちは彼を追いかけた。私は騒音と塵に溺れました。私は何も見ることができず、ウインクとマシンの真ん中、水平線で踊っているマスト、そして私たちが仲良くしていた船体で、この無秩序なレースの動きだけを感じました。私は最初のサポートをして、飛行機に飛び込んだ。それから私はエマニュエルが座るのを手伝った。私たちは息を切らしていました。トラックは、埃と太陽の真ん中にある、不均一なドックの舗道を飛び跳ねていました。エマニュエルは息苦しさで笑った。

ハチャメチャぶりでは私の訳とどっこいどっこい(笑)やっぱりフランス語と日本語の間には深くて長い川が流れているらしい。

もう一回、最初に戻って、ムルソー(主人公)の気持ちを感じながら読み始めた。
簡単ではないし、時間もかかるけど、上みたいにすごい表現が、私が見過ごした一行に隠れているかもしれないと思うと、もう無下にはできない。

何年かかるかわからないけど、私はこの異邦人を本当に味わえるようになりたいと思う。
でも、同時に日本語訳のお取り寄せもしようかな(笑)

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  1. […] ここには、日本語蔵書がなんと10,000冊!日本に帰ったら買おうと思っていたカミュの『異邦人』(事情は「異邦人、にもほどがある。(Lost in Translation)」の巻を参照)も、もちろんあった(笑)。ありがとう、日系文化会館!(笑) […]

  2. […] ここには、日本語蔵書がなんと10,000冊!日本に帰ったら買おうと思っていたカミュの『異邦人』(事情は「異邦人、にもほどがある。(Lost in Translation)」の巻を参照)も、もちろんあった(笑)。ありがとう、日系文化会館!(笑) […]

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