PEQ (ケベック経験プログラム)

女の敵は…Javaプログラミングの仁義なき戦い

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写真は、先日新しいお友達と行ったCafé Aunjaの外観。大人気のお店で、集まっている人たちも活気があってとってもおしゃれな感じだ。いいカフェ独特の落ち着きがあり、サンドイッチもおいしかったし、カウンターのスタッフも感じいい。ダウンタウンの(Rue Sherbrooke O、シェルブルックウェスト通り)にある。

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このブログでは多々、私の日常で起こるドラマを紹介し、何となくいつも私はこの物語の中で主役であり、いい人であり、みんなに愛されており、幸せいっぱいの日々を送っているか、または大ぼら吹きなのでは、とお疑いの人もいるのではと思うが(いないか、ははは)こちらも生きた人間、いつでもいい人でいられるわけではない。特に、天敵に出会った時は、私は相手にとって結構頑固で難しいタイプである。

何のことを言っているのかって?

コンピュータサポートの職業訓練はついに10カ月を超え、あと数モジュールと最後のインターンシップを残すところとなった。サーバーの荒波を乗り切った私を待っていたのは、プログラミングのクラス。担任はJというフランス系カナダ人の女性だ。彼女は、背が高く体格も大きめで、薄いブラウンにきれいに髪を染め、眼鏡をかけた一見(笑)、柔らかそうで優しそうで感じのいい印象の女性だ。このJ講師、前にもキャリアマネジメントや、フランス語のモジュールで担任だったことがある。マギル大学という、トルドー首相も卒業したカナダで1、2を争う優秀な大学を出た後、IBMに勤めたという輝かしい経歴を持つ才女だ。クラスの初めには必ず今日やることをスマートボード(電子版ホワイトボード)に表示し、板書はすべてキャプチャしてくれるし、授業の準備がぬかりない。課題もみっちり出してくるので、彼女のクラスでは遊んでいる時間がない…というわけで、私がこのコンピュータサポートコースで出会った講師の中で、最優秀レディネス(準備万端)賞を上げるとしたら間違いなくこの人だ。でも、彼女には2つ決定的に残念なことがあった…一つは優秀すぎて初心者のつまづくポイントが完全理解不能なこと。もう一つは、女性に厳しいことだ。もうちょっというと、「できない女に容赦がない」タイプの女性だ。多分、一流企業で男たちと戦いながら自分の地位を獲得してきた人だからなのか、仕事より自分の容姿にかまけている女性(私はこのタイプではないからいいけど)や、仕事ができないのに周囲に甘えることで状況を乗り切っているような女性(私はこのタイプでいるつもりはないけど、?)は許せないらしい。

以前に彼女のクラス中、私のPCで何かの技術的なトラブルが起こって「あれー、どうしよう?」ってつぶやいただけで、ラブリーな助っ人の、のび太ことTがまさに”飛んで”きて、問題を解決してくれたことがあった。私としては助けを呼んでいなかったのだが、あっという間の出来事だったので、気が付いたら私の問題は解決していた(笑)

J講師はそれをじろりと見て一言。

J「あなたってほんとにいろんな人に助けてもらっているのね。」(いや、どこで見ていたのやら…汗)

私「いえ、私たちはお互い助け合っているんですよ。」(…とても言い訳っぽい、でも事実。)

その時から、彼女は私に対してクールになり、例えばクラスで私がジョークを飛ばしたりしても(いや、よく飛ばすんだけど…機会があったら人を笑わせたくてうずうずしているタイプなので)反応が冷たくなった。

そんな過去のいきさつがあり、彼女とは打ち解けたことがなかった…というか、私は最初仲良くしようと努力していたが、何となく彼女から冷たくされていると感じるので、次第に自分から近づこうとはしなくなっていた。

そして今回のJavaクラスが開始した。いつもの通り、クラスは準備万端、読むべき参考図書やら、クラスで主な教材となる、UDACITYのオンラインコースなど、やる事満載でスタートした…

ところが、このUDACITYのプログラム、初心者向けを謳っているにもかかわらず、大変不親切で、一気にJavaの人気を落とすに持って来いの内容だ(笑)

実は、4カ月前を走っている先輩のお友達から、彼らがこのクラスを受けた際に、講師の指導能力に抗議した韓国人の4人ほどの女性グループがいたと、事前情報を聞いていた。しかもそのせいで、学校は彼女をそのクラスのインターンシップ担当責任者から外してしまったと。私は彼女のことは苦手ではあったけど、クラスをきちんと準備しているところや、私以外の男子生徒たちには結構フレンドリーにふるまっているのを知っているから、(あー、やっぱりあまり成績が振るわない女生徒に不親切だから、生徒たちにもそれが伝わっちゃうのかな?でも、インターンの指導だったら彼女は絶対ミッションを完遂するタイプだから、向いているのに…彼女も自慢のキャリアに傷がついて、高い鼻がちょっと折れてるかもなあ)と、少し気の毒に思った。多分、クラス外で努力しなかったら、初心者で彼女のクラスについていくのは難しいから、苦情が出たんだと思った。さらに、私は思った。このクラスは確かに初心者には不向きであり、それはよくない、と。でも、学校に訴えて彼女を馘にするなんて、私には考えられない。むしろ今、(また学校に直訴されたらどうしよう)とびくびくしているに違いない彼女の状況を逆手にとり、彼女のコースを改善してもらう方に利用するべきである!

わたしも相当のワルでしょ、ははは。

そんなわけで、私一人のバトルが始まった。

クラス開始一週間後、私たちはその週の課題をメール添付して提出するはずだったのだが、私は彼女のところに行って話した。

私「このコース、はっきりって初心者のためのコースではないと思います。新しい用語の定義も何もないし、やり方の説明もなく、いきなり変な実践から入るなんて…まるで分らないので、私は自分でもう少しわかりやすいコースを見つけてきました。これも無料だし、先にこっちから始めたいので、課題はそっちが終わるまで保留にさせてもらってもいいですか?」

J「まあ、確かに初心者には難しいところもあるのかもしれないけど、前のクラスでも難しいと言われたことがあったし…わかったわ、じゃ、どのコースをやるのか、私にリンクを送ってちょうだい。確認するから。」

そして、自分で選んだコースの第一課を終えて、また講師の用意したコースに戻るも、まだまだまるでわけがわからない自分がいた。

プログラムを全く学んだことがない人に対し、そのビデオは教える。(→は、私の脳内ツッコミ。)

「さあ、では、Peopleというクラス(カテゴリみたいなもの)をプログラムするとしましょう。まずは、人が何を持っているかを考えると、名前を持っていますね。

(→は??? 名前以外にも、人はいろいろ持っているよね、年齢、家、携帯、車、仕事、…???その中でなんで名前だけ?)」

「次に、人について、何ができるか?と考えると、人には、友達を追加すること(addFriends)ができますよね?また、友達から人を外すこと(removeFriends)もできますよね?

(→はぁ???人は起きたり、寝たり、ご飯食べたりすることがまず先だろう?なんで友達?)

(→さらに、100歩譲って、人というクラスなので、日常生活で何ができるのか、という問いではなく、人と人との関係の中で何ができるか、ということを言いたいんだろうと補ったとして、なんで誰かの友達が増えた減ったということを、いちいちコンピュータに記憶しておく必然性があるのかが、疑問すぎてもうそこから一歩も先に進めない。私はやっていることの意義とか目的がわからなかったら、できないタイプだし。)

こんな感じで、なんでそうなるの?という疑問については一切無視のままでレッスンはどんどん進んでいき、私は課題のやり方さえわからない。でも、わからなかったら、何も考えずに課題の回答ビデオを見てそこに出ている通りに自分の回答を真似して出せばいいから、要領のいい人は理解しないままどんどんコースを続け、宿題を提出していった。私は、これ以上闇の中にいたくないので、知り合いになったJavaの現役プログラマーに教えてもらった参考書を読むことにした。J講師から、

J「課題がまるで出ていないようだけど、どうしたのかしら?」と言われ、

私「実はここまでやってきても課題の意味がさっぱり分からないんです。わたし、参考書を買ったので、課題に行く前にこれで勉強したいんですけど、もう少し待ってもらえませんか?」

J「オーマイゴッド!こんなに本にお金使ってもったいない!このモジュールではこんなに突っ込んだ勉強する必要ないのに!」

私「いや、私は本にお金を惜しんだことはありません。ほかの人はみんななぜ、課題の意味も分からず、提出できるのか、理解できません。(ここで講師は苦笑い…まあ、そりゃそうだよね、ここまではっきり言われては。)私は理解しないと先に進めません。本で勉強させてください。」

そして毎日毎日、「まだレッスン2の課題が終わっていない人はあと3人だけです。」と、矢のような催促をちくりちくりと受ける。私以外の二人は、課題を終わらせることに情熱を持たない、親がかりでここに無理やり入れられた感じのぼくちゃんたちなので、クラスで実質やる気があるのにできていないのは私だけなのだ。そのくせ、個別に聞くと、みんな「あのコースじゃ初心者には全然わからないよね」だの、いろいろ文句はあるのにみんなそれなりにこなしている。クラスの半分以上は何らかのコンピュータ知識があり、本当の素人は4人しかいない。その中で二人はもう半分投げやり状態で、もう一人の子はできないながらも自分でなんとかこなしながらも頭の中は???でいっぱいな感じらしい。

ある日、セオリーのクイズがあり、私はまたまた意味が分からないので、とても基本的な質問を先生にした。質問をする人はまた私しかいない。すると先生が、口元をゆがめて、(こんなこともわかんないのか)と言う顔でくすりと笑った。私は初めて本気でカチンときた。

私「申し訳ないけど、たとえどんなに基本的でバカみたいな質問でも、わからない限りは私は質問をこれからもするつもりですから。」(→完全に戦闘開始体制に入っている

するとJ講師もさすがに笑ったのはまずいと気づいたのだろう、すぐにこういった。

J「いや、今のはただ、あら―、どうやってこれを説明したらいいんだろうって思っただけなのよ。」

その時、私は決めた。絶対Java理解してやる。そして、その時はこの人にこう言ってやろう。『大事なことは全部自分で学びました。あなたから学んだことは一つもありませんでした。』って。

私は、あまり負けず嫌いなタイプではなく、ケンカが嫌だから衝突する前にこちらから折れるタイプだ。でも、今回は決壊が切れた(笑)この人には絶対負けたくない!!!わたしをここまで怒らせるとは、Jさん、あなたもなかなかな天敵だわね(笑)

教えてもらった参考書は、本当にとてもいい本の様だが、実はJava以外のプログラミング経験者がはじめてJavaを学ぶためのものなので、やはり自分で勉強するには少し難しく、最初の章でえらい時間がかかってしまった。そこで、最終テストも近くなったある日、いつも困ったときには頼りになる男、Dに自習時間を使って、もう一人闇の中にいるクラスメート、Sと共に、教えてもらうことにした。Dは言った。

D「例えば、Clientというクラスを作るとしよう。君は銀行に勤めている。クライアントの口座を作るのに知っている必要があることは何だろう?彼のIDがいるよね。パスワード、名前、名字、そうそう、口座番号、それにいくらお金を使ったかが必要だよね。じゃ、これらをまず、クラスの宣言(定義という意味)に書こう。チャカチャカチャカ…

次に、お客さん一人一人のデータを入れるのに必要な、型みたいなものを作っておく。これをConstructorっていうんだ。Constructorにはまず、クラスの名前を入れる。その後、宣言に入れておいた必要な項目のうち、欲しいものを選んで、そのデータのタイプ、文字列(String)か、自然数(int)なのかなどと、その項目自体を書いてコンピューターに教える。

これで型ができたから、次はその型を使ってしたいことをmethodとして書くんだ。じゃ、書いてみるよ…

こういいながら彼が打ったプログラムが以下の写真である。なんと、一発で何をしたいのか、そしてなんでそういう書き方をするのか、コンセプトが飲み込めた。その間、約30分。

なんで、最初の授業でこういう説明を受けられなかったのか、ほんとに悔しい…Peopleクラスってなんなの、もう!

家に帰って、Javaの本を再度開けてみる。なんと、書いてあることの意味がようやく分かってきた!Dクンよ、君は絶対教師を目指して私みたいなJavaの砂漠で迷っている生徒を一人でも救ってほしい(笑)

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その後、写真にあるようなメモと色分けをして、自分の理解を書いて確認し、そして本をゆっくり読み進めた。オンラインクラスはレッスン3に入ってもPeopleクラス(っていったい何なんだ本当に)が続き、やっぱりわかりにくかったが、それでも真っ暗闇ではなく、少し明かりが見えてきた。そして、最終テストの前に練習でやったセオリーの問題も6割くらい正解することができ(前はゼロに近かったのに、)更にグラフィックの課題では、初めて制限時間いっぱい使うことなく、クラスの中でもまあ真ん中くらいの順番で終わらせることができた。

最終テストはセオリーが木曜日、グラフィックが金曜日となっていたが、ある生徒が金曜日に用事があるとかで、テストを1日前倒しにできないか、と言ってきた。J講師は言った。

J「私も医者に行かなくちゃいけないから、水、木になったら都合がいいんだけど、そんなことしたらpeqが困るでしょ…(と親切そうな口調で思いっきり個人攻撃…)

私「もし、ほかのみんながいいなら、私も構いませんよ。(夜勉強すれば間に合うかなあ…)」

もうこうなったら、わたしも意地である。後には引けない。

そして、前倒しのテスト。セオリーは2、3自信のない問題があったが、何となく8割は行けたような気がした。しかも自信のなかった2、3問についてはこれは私の責任ではなく、講師の質問が不明瞭だからだと自覚できた。(笑)闇にいたときはそういうことも判断できなかったから、これは進歩だ。

グラフィックは、課題1の方が複雑だったのにそこは1時間で完了した。しかし、なんと2問目がPeopleクラスからの課題。最後までこのクラスにはてこずらされた、が、今までやってきたファイルを参考にしながら、なんとか必要なメソッドを見つけ出し、とうとう終わらせた。なのに、最後に、とっても小さなおまけ課題みたいなのが入っていて、それがわけがわからなかったレッスン1の頃にやった内容のもので、なんとそこは私は復習していなかった。いろいろ今までやったことを振り返ってみるが。どうしてもできない。

心残りではあったが、制限時間残り3分になったので、ファイルを圧縮し、講師のEメールに課題を提出し、私のバトルは終わった…

翌日、テストの結果が出た。講師は

J「今回は不合格者が出たので、一人ずつ教室の外に出てきて。結果を知らせます。」

ああ、あのおまけ課題と、セオリーのわからなかったところで減点されて私が不合格か?いやいや、いくら何でもそれはないよね…でも、もしそうなったら私の負けだよな…

こわごわ教室の外に出ると、J講師が、毒のない顔で(笑)微笑んでいる。

J「おめでとう。あなたがクラスで2位の成績を取ったわよ。96点でした。よく頑張ったわね。」

うっそー!これは本当に信じられない。先生が信じても私は無理だわ(笑)

J「あのおまけ問題と、セオリーの1問を除いて全部正解でした。」

私「わあ。本当に信じられない。本当にうれしいです!ありがとう。」

あなたに教わったことは何もないと毒づく日を夢に見てきたが(笑)人間、喜びの前では誰もが優しい気持ちになるものである。今までの恨みつらみはもう忘れてしまった。何より、先生の方の毒もすっかり抜けていた。

私たちは、初めて嫌味のない微笑みを交し合い、クラスを終了した。

めでたしめでたし(Linux2のモジュールに続くけどね、このJ講師…)

2017年2月6日

偶然今日FBで見かけた引用があまりハマるので、ここに入れとこう。


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